今日は、東京シストレさん開発のEA『 Beatrice DELTA2 』を詳しく分析したいと思います。
東京シストレさんは、過去にインヴァスト証券シストレ24の最優秀賞受賞、FXトレードフィナンシャルとのタイアップなど、複数のFX業者から認められてきた実績を持ちます。
また、EA開発実績として、Beatrice RISE1、Beatrice-07、Beatrice SIGMA1など、数々の「勝てるEA」も生みだしてきました。
今回分析する『 Beatrice DELTA2 』も、フォワードテスト上で13戦全勝、利益も僅か3カ月足らずで50%近く上げていることから、気になっている方も多いでしょう。
早速、まずはバックテスト分析から行ってみます。
Beatrice DELTA2のバックテスト分析
プロフィットファクタは、1.93。
月平均純益/最大ドローダウン(純利益101152/137ヶ月/6197 )は、0.12倍。
「プロフィットファクター」も「月平均純益/最大ドローダウン」もまずますの数値です。
通常、プロフィットファクターは1.5以上
月平均純益/最大ドローダウンは0.1倍以上あれば優秀なEAと判断できますので、どちらの数値もクリアしていることから、「バックテスト分析上」は、優秀なEAといえることができそうです。
次に、ドローダウン分析。
Beatrice DELTA2のドローダウン分析
まず、バックテスト分析からも簡単に分かることですが、
『 Beatrice DELTA2 』は、初期資金10000ドルに対して、最大ドローダウンが6192ドル…これは、資金に対して60%以上のドローダウンが起こったことがあることを意味します。
「60%以上のドローダウンが起こっても、トータルで資金がプラスになれば良い」という考え方ができる方もいると思いますが、
「60%以上のドローダウン」を結果的に“後から”見るのと、
“リアルタイム”にドローダウンを経験するのとでは、天と地ほどの差があります。
リアルタイムに、この特大ドローダウンを受ければ、おそらく利用者の90%以上の人が途中でEA停止を余儀なくされてしまうことと思います。
ドローダウン期間に着目してみても、最大ドローダウン期間は469日。
これは、過去には1年以上も資金がプラスにならなかったことを示します。
とても長いですね。
はたして、
「60%以上のドローダウン」を受けながら、
「1年以上も資金がマイナスの状態」になっていながらも、
1つのEAの力を信じて稼働し続けられるでしょうか。
現状ではフォワードテスト上で13連勝中ですが、
過去には最大で32連勝を記録した時期もあります。
しかし、その先には、
同じようなドローダウン率とドローダウン期間が来ることを想定すると、
『 Beatrice DELTA2 』で利益を上げるためには、
1年・2年以上、どっしりと腰を据えて運用できるスタイルの人に限定されそうです。
最後に、『 Beatrice DELTA2 』の月毎パフォーマンス分析。
Beatrice DELTA2の月毎パフォーマンス分析
運用成果を月間ベースで考えた際、どの程度の頻度で月間収支がプラスになるでしょうか。
過去のデータ上では、月間収支プラスになった回数が137カ月中101回。およそ73%の確率で、月間収支プラスになってきています。
私の経験上、安定度も高い優秀なEAは、月間収支プラスの確率は85%以上ありますので、この点から考えると、「Beatrice DELTA2は、良い時と悪い時の差が大きい」といえるでしょう。
以上の各種EA分析から、Beatrice DELTA2は良いEAの部類には入りますが、特別に個性があるわけではありません。
現在の好調は、過去にも何度もあった、ごく短い期間でしかありません。
その好調の先には必ず、不調の期間が訪れるはずです。
もちろん、この「不調の期間」は、どのEAにも存在するものですが、
Beatrice DELTA2に関しては、それが比較的長いし、大きい。
もし、EAポートフォリオに組み入れるならば、
この点を十分に注意しておく必要がありそうです。
ところで、
GINZO_Systemが「6つ全てのEAが1日以内に決済」となるようバージョンアップされてからも順調に資金が伸びています。
■最近の売買履歴
■ブログ記事執筆現時点の保有ポジション
「まだバージョンアップしていない」という方は、
新規取得と同様、無料で行えますので、この岩井銀蔵さんのブログ記事を参考に、必ず切り替えておきましょう。