高金利通貨のスワップ運用で、絶対にロスカットを受けない方法のデメリット

9月25日。今日は骨董の日です。

この日は、日本の古き良き文化の一つである骨董品を広めるために株式会社古裂會(こぎれかい)が制定した日ですが、その制定日は比較的新しく、2017年に一般社団法人日本記念日協会に認定されたようです。

家族の誕生日、結婚記念日、友達の誕生日など、増えるほどややこしくなってしまう面もありますが、「重要な文化を後世に遺す」「普段は着目しない事柄について見つめ直すキッカケ」となるような記念日は、とても良い面もありますね。

そもそも骨董品というのは、「古いもの」「希少価値のあるもの」というイメージがあり、刀とか書け軸とか小判とかをイメージしやすいと思いますが、もっと広い意味での骨董品を考えてみると、

私たちが過去に手に入れてきた情報にも、今でも価値があるかもしれませんし、
現に、何十年経っても名著として読み継がれている本もたくさんあります。

これを私にあてはめてみると、
私は数年前からEAによる自動売買を仕事として生活しているので、
「古いEAにも価値の高いものがあるかもしれない」と考えるキッカケになりますね。

これも現に、私が長く愛用させてもらっているGINZO_SystemというEAシステムなんて、
10年以上も前から存在し、現在になっても毎月のように自動的に利益を上げてくれているのですから、ある意味でEAの骨董品です。

また、ALYSも、気が付けば安定して利益を上げてくれている期間が長くなっているので、
あと1~2年もすれば、価値ある骨董品の仲間入り(?)になりそうです。

世の中には、毎週・毎月のように新しいEAが販売開始され、
FX関連書籍だって頻繁に出版されていますが、
その多くの中で本当に価値があり、長く使い続けられるのはほんの一握り。

ですから
「既に自分が持っている中で、今でも価値が高いものはないか?」
という視点も大事かもしれないですね。

さて、

今回も、前回に引き続き、『みその不労所得運営ブログ』を運営している
みそさんのブログを拝見して学ばせていただいています。

みそさんは、

  1. アイネット証券のループイフダン
  2. インヴァスト証券のトライオートFX
  3. インヴァスト証券のトライオートETF
  4. 岡三オンライン証券の株価指数CFD「FTSE100」
  5. ひまわり証券のループ株365
  6. ロボアドバイザーのウェルスナビ (wealthnavi)
  7. 積立NISA・楽天ポイント投資

など、たくさんの投資対象に分散投資を行われており、
中でも特に力を入れているのがスワップ運用とのことです。

スワップ運用といえば、
ドルやユーロや円などの金利差を利用して、
金利が高い方の通貨を買って、
金利が低い方の通貨を売るというのが基本ですから、
たくさんの組み合わせがあります。

では、みそさんが どんな通貨の組み合わせでスワップ運用しているかというと・・・

  1. 南アフリカランド/円
  2. トルコリラ/円
  3. メキシコペソ/円

すべて高金利を狙える組み合わせです。

その理由は、単純に「スワップが高いから」ということらしいです。

私はこれまでEAでのFX運用を専門にやってきましたから、
EAと同じような見方をしてみると、

何だかんだ言って、シンプルなロジックが永く利益をもたらせてくれています。

複雑に何個ものインジケーターを使ったり、
何個もの時間軸で相場を判断したりというよりも、

  • 実需なら実需に着目する(GINZO_System)
  • ゲームならゲームの視点で着目する(ALYS)
  • ゴトー日ならゴトー日に着目する(私の自作EA)

というように、
テーマがシンプルなほど、
カーブフィッティングの心配が無いですし、
フォワードでも良い成績を実際におさめています。

ですから、
みそさんの、「スワップが高いから」というシンプルなスワップ運用も
大きな可能性を秘めていると思っています。

ただし、
心配なのが、やっぱり数年に一度必ず起きている大暴落ですよね。

あとは、
下落トレンドが何年間も続いた場合も心配です。

実際に、南アフリカランド/円は、
長い時間軸で見ると、10年以上も下落トレンドが続いています。

南アフリカランド/円

2005年の高い時には約19円だった南アフリカランド/円も、
現在は1/3近くの約7円にまで落ち込んでしまっています。

トルコリラ/円なんて、もっと酷く、
10年以上前は90円以上あった値段も、
今では約1/5の約18円にまで下落しています。

トルコリラ/円

「これだけ長期で下がり続けているんだから、もうそろそろ下がらないだろう」
との淡い期待も込めたくなるほどですが・・・、
当然ながら、まだまだ5年・10年・15年と、
下がり続ける可能性も十分にあります。

このように見ると、やはり
「どれだけ毎日高金利を得られても、値下がりによってプラスの運用になりにくい」

ということを歴史が説明してくれています。

でも、

それでも やっぱり魅力的な高金利通貨

一定期間以上、プラススワップの通貨ペアを保有すれば、
期待値上は絶対にプラスなのですから、

何とか上手に活かしたいですよね。

値段が安いうちに仕込めなくても、
最悪でも高値掴みしなければ・・・

そこで、1つ考えられる方法としては、
ドルコスト平均法

高金利通貨を一回で買うのではなく、
「相場は上がるにしても下がるにしても波を描く」ということを前提に
定期的に一定額を買っていけば、相場変動リスクを抑えることが可能になります。

これはよくインデックス投資や株式投資で用いられている手法ですね。

ただ、
南アフリカランド/円も、
トルコリラ/円も、
過去10年以上もここまで綺麗に下がり続けているところをみると、

どれだけ買うタイミングを長期に分散しても、
買えば買うだけ「値下がり損失」による影響が大きく、
非効率のような気もします。

それでは、
「逆に高金利通貨を売ったら儲かるか!?」
と考えても、
それは期待値上で絶対にマイナスになるので、
どうしてもしたくありません。

これに対して、
みそさんが行っている対策としては、
レバレッジを1倍で運用するという方法をとっているそうです。

FXなのにレバレッジを用いないということは、
どれだけ下落しても、絶対にロスカットは受けないですよね。

レバレッジ1倍で購入するための資金は
10年・20年ものの長期定期預金、もしくは、
回収をあてにせずに「スワップを受け取る権利を購入」という考え方をすればアリかもしれません。

ただ・・・、それでは年間の運用効率が低すぎる・・・。

まだまだ課題が多いスワップ運用ですが、
その分、可能性を感じるスワップ運用。

引き続き、考えていこうと思います。

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